私たちが描く未来

取り組む社会課題

私たちは自らの事業を通じ、2つの社会課題を同時に解決することを目指しています。

ひとつは人口減少の進行する日本社会において、ビジネス効率を向上させ、生産性を上げることで持続可能な経済成長を達成することです。現在、日本の経済力は世界的な競争の中でその地位を低下させています。この傾向を変革していくためには効率的なビジネスのプロセスと管理が必要不可欠だと考えています。

2つ目は個人のウェルビーイング、つまり人々が感じる幸福感や充実感をどのように高めるかという課題です。かつての高度経済成長期に代表される経済成長が豊かさと直接つながる社会は変化し、今私たちは物質的豊かさが直接的に幸福に結びつくとは限らない時代に生きています。しかしそのための時間が確保できる人は限られており、多くの人はその幸福を感じられないまま過ごしているのではないでしょうか。個人が自らの人生に意義と価値、そして幸福を感じて生きていく時間を創出することでこの課題に取り組みたいと考えています。

この一見矛盾した2つの社会課題を、「ビジネス効率の最適化をおこなうことでウェルビーイングを向上させる」という手段により実現するーそう考え事業の創出に至りました。

ビジネス効率とウェルビーイングの関係性を問い直し、それらが互いに作用し合う仕組みを再構築していくにことによりこの両者が相互に実現される社会を目指しています。

自由時間の自由化の実現

自分が自分らしくいれる時間

生産効率を上げることで、社員には時間が生まれます。私たちはこの時間を自分のために使うというウェルビーイングを高める要素・要因は多岐にわたりますが私たちが注目し、実現していきたいのはその中でも自由時間に関するものです。 三菱総合研究所のレポート(第2回MRI版ウェルビーイング指標アンケート調査(https://www.mri.co.jp/knowledge/insight/20230830_2.html)によると、自由時間の重要度は精神的な健康、身体の健康に次いで3番目に重要と位置づけられています。

現代社会では多くの人が、日常の多くを労働に費やしていると考えています。労働には、収入を得るためや社会に価値を提供する「生産労働」と、炊事・家事・洗濯、子育て、その他ふくめて生活を維持するために必要な「再生産労働」という2つの労働があります。多くの人々は平日に生産労働に従事し、帰宅後および週末には、もちろん休息も取りますが、再生産労働にも相応の時間を割いていると考えています。一説では平均週17時間程度をこの生労働に費やしているという話もあります。

このため、テクノロジーが労働の効率を向上させている現代においても、私たちは「自分が自分らしくいるための時間」を十分に享受していないのではないかという問題を抱えていると考えています。この時間は単に自分らしさを感じ、人間としての満足感を得るために使うべき貴重なものです。 ウェルビーイングを高めるためにはこの時間が必要であると考えています。

三菱総合研究所 第2回 MRI版ウェルビーイング指標アンケート調査https://www.mri.co.jp/knowledge/insight/20230830_2.html

図表から分かることは、自由時間そのものの満足度は高いことです。しかし、それ以外の項目の多くは時間という資本を利用することによって実現されるものです。

自由時間が拡大することで健康、自己実現、社会貢献、社会との繋がりなどが直接的に改善すると考えられること、また所得と将来への展望にも間接的に影響すると考えられ、自由時間を拡大することはウェルビーイング全体に大きな影響を与えると考えます。

サードタイム:生産労働と再生産労働に次ぐ新しい第3の時間概念

生産労働と再生産労働に次ぐ第3の時間

生産性向上によって生まれる時間は、個人がウェルビーイングを高め人生に幸福を感じるために人間らしい活動をする時間と定義し、この第3の時間を「サードタイム」と呼び、提唱します。

「サードプレイス」から「サードタイム」へ:空間から時間へ

サードタイムは自己実現と自己充実のための時間

サードタイムとは、誰かのため、何かのため、成果のために時間を使うのではなく、自分自身の内面を耕し、幸福感や充足感を得るための時間です。そこには、社会的な評価や生産性は求められません。たとえば、上手でなくても絵を描く、楽器を奏でる、映画に没入する、ただ静かに自然を感じる――こうした行為が、自分らしさを取り戻し、自分との対話を生み出すのではないでしょうか。

こうした時間は、アリストテレスが『ニコマコス倫理学』で説いた、「幸福(エウダイモニア)は徳に従った活動によってのみ達成される」という思想にもつながると考えています。サードタイムは、個人が自己の価値観に従って生きることを支え、人間らしい生を育む時間です。

自由時間が文化と創造性を育む

人類の歴史において、自由時間の増加は文化や芸術の発展と深く結びついてきました。古代ギリシャ・ローマにおいて、哲学や演劇、文学、スポーツが栄えた背景には、奴隷制度に支えられた特権階級の自由時間が存在しました。ルネサンス期には経済的繁栄と都市の発展が、芸術と学問を開花させました。産業革命以降は、機械化と生産性の向上により労働時間が短縮され、大衆にも余暇がもたらされ、現代文化の基礎が築かれました。

日本でも、平安時代の貴族文化や、江戸時代の庶民文化(歌舞伎や浮世絵)は、平和と生活基盤の安定によって育まれた自由時間の賜物でした。

このように、自由時間は人類の創造性を引き出し、文化・芸術・哲学・科学など人間性の進化に寄与してきた歴史的条件でもあります。

なぜ今、サードタイムが必要なのか

現代社会は、デジタル技術によって仕事と生活の境界が曖昧になり、常時接続が当たり前となりました。これにより「自由な時間」が削られ、心が休まらないまま過ごす人が増えています。働き方改革や生産性向上が叫ばれる一方で、それによって得られた時間を「誰のために、何のために使うのか」という問いが弱いと私たちは考えています。この問いがいま改めて重要になってきています。

私たちは、人間が自分自身のために過ごす時間――サードタイムこそが、豊かさの本質であり、未来の社会を形作る礎になると考えています。

労働生産性の向上は、単なる効率化や経済発展のためだけのものではなく、人々が自分らしく生きる時間を取り戻すための手段です。サードタイムのある社会とは、人々がただ生きるのではなく、「どう在るか」を自由に選び、追求できる社会です。

私たちが描く世界

私たちは、テクノロジーや経営の力を通じて「サードタイム」を生み出す環境を整えることに挑戦していきます。経済的な豊かさと、人間らしい時間の確保。その両立を可能にする仕組みこそが、次の時代の社会基盤になると考えています。

「生産労働」でも「生活労働」でもない、“自分のための時間”――それが「サードタイム」です。この時間を多くの人が享受できる社会こそ、サードリーが描く未来です。

サードタイム定着のプロセス

日本の社会、企業に①~③の3段階のパラダイムシフトが発生することでサードタイムが定着すると考えています。

1.

定量的に生産性を把握して改善する意識と手法が普及し、企業利益が向上すること

  • 生産性を評価し、意思決定を支援して改善していけるツールとサービス
  • 価格への価値転嫁が進み利益が拡大する

2.

生産性向上により生まれた時間と利益を社員のウェルビーイング向上のために投資する文化が広まること

  • 利益、売上とウェルビーイングの相関を理解可能にし、社員への投資が利益、売上の拡大に繋がることを分析できるツール
  • ウェルビーイング向上のための投資先が整備され、生産性向上とウェルビーイング向上の社内でのエコシムテムがまわること

3.

生産性向上により生まれた自由時間の使い方の選択肢が企業側ではなく、社員側に存在する仕組みと文化

  • ウェルビーイングの概念の定着
  • 個人の生産性評価の指標化
  • 人への投資が利益を拡大するという状況の確立と理解の定着
  • 社員の自己投資意識の向上、サードタイムの概念の普及

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取り組む社会課題

私たちは自らの事業を通じ、2つの社会課題を同時に解決することを目指しています。

ひとつは人口減少の進行する日本社会において、ビジネス効率を向上させ、生産性を上げることで持続可能な経済成長を達成することです。現在、日本の経済力は世界的な競争の中でその地位を低下させています。この傾向を変革していくためには効率的なビジネスのプロセスと管理が必要不可欠だと考えています。

2つ目は個人のウェルビーイング、つまり人々が感じる幸福感や充実感をどのように高めるかという課題です。かつての高度経済成長期に代表される経済成長が豊かさと直接つながる社会は変化し、今私たちは物質的豊かさが直接的に幸福に結びつくとは限らない時代に生きています。しかしそのための時間が確保できる人は限られており、多くの人はその幸福を感じられないまま過ごしているのではないでしょうか。個人が自らの人生に意義と価値、そして幸福を感じて生きていく時間を創出することでこの課題に取り組みたいと考えています。

この一見矛盾した2つの社会課題を、「ビジネス効率の最適化をおこなうことでウェルビーイングを向上させる」という手段により実現するーそう考え事業の創出に至りました。

ビジネス効率とウェルビーイングの関係性を問い直し、それらが互いに作用し合う仕組みを再構築していくにことによりこの両者が相互に実現される社会を目指しています。

自由時間の自由化の実現

自分が自分らしくいれる時間

生産効率を上げることで、社員には時間が生まれます。私たちはこの時間を自分のために使うというウェルビーイングを高める要素・要因は多岐にわたりますが私たちが注目し、実現していきたいのはその中でも自由時間に関するものです。 三菱総合研究所のレポート(第2回MRI版ウェルビーイング指標アンケート調査(https://www.mri.co.jp/knowledge/insight/20230830_2.html)によると、自由時間の重要度は精神的な健康、身体の健康に次いで3番目に重要と位置づけられています。

現代社会では多くの人が、日常の多くを労働に費やしていると考えています。労働には、収入を得るためや社会に価値を提供する「生産労働」と、炊事・家事・洗濯、子育て、その他ふくめて生活を維持するために必要な「再生産労働」という2つの労働があります。多くの人々は平日に生産労働に従事し、帰宅後および週末には、もちろん休息も取りますが、再生産労働にも相応の時間を割いていると考えています。一説では平均週17時間程度をこの生労働に費やしているという話もあります。

このため、テクノロジーが労働の効率を向上させている現代においても、私たちは「自分が自分らしくいるための時間」を十分に享受していないのではないかという問題を抱えていると考えています。この時間は単に自分らしさを感じ、人間としての満足感を得るために使うべき貴重なものです。 ウェルビーイングを高めるためにはこの時間が必要であると考えています。

三菱総合研究所 第2回 MRI版ウェルビーイング指標アンケート調査https://www.mri.co.jp/knowledge/insight/20230830_2.html

図表から分かることは、自由時間そのものの満足度は高いことです。しかし、それ以外の項目の多くは時間という資本を利用することによって実現されるものです。

自由時間が拡大することで健康、自己実現、社会貢献、社会との繋がりなどが直接的に改善すると考えられること、また所得と将来への展望にも間接的に影響すると考えられ、自由時間を拡大することはウェルビーイング全体に大きな影響を与えると考えます。

サードタイム:生産労働と再生産労働に次ぐ新しい第3の時間概念

生産労働と再生産労働に次ぐ第3の時間

生産性向上によって生まれる時間は、個人がウェルビーイングを高め人生に幸福を感じるために人間らしい活動をする時間と定義し、この第3の時間を「サードタイム」と呼び、提唱します。

「サードプレイス」から「サードタイム」へ:空間から時間へ

サードタイムは自己実現と自己充実のための時間

サードタイムとは、誰かのため、何かのため、成果のために時間を使うのではなく、自分自身の内面を耕し、幸福感や充足感を得るための時間です。そこには、社会的な評価や生産性は求められません。たとえば、上手でなくても絵を描く、楽器を奏でる、映画に没入する、ただ静かに自然を感じる――こうした行為が、自分らしさを取り戻し、自分との対話を生み出すのではないでしょうか。

こうした時間は、アリストテレスが『ニコマコス倫理学』で説いた、「幸福(エウダイモニア)は徳に従った活動によってのみ達成される」という思想にもつながると考えています。サードタイムは、個人が自己の価値観に従って生きることを支え、人間らしい生を育む時間です。

自由時間が文化と創造性を育む

人類の歴史において、自由時間の増加は文化や芸術の発展と深く結びついてきました。古代ギリシャ・ローマにおいて、哲学や演劇、文学、スポーツが栄えた背景には、奴隷制度に支えられた特権階級の自由時間が存在しました。ルネサンス期には経済的繁栄と都市の発展が、芸術と学問を開花させました。産業革命以降は、機械化と生産性の向上により労働時間が短縮され、大衆にも余暇がもたらされ、現代文化の基礎が築かれました。

日本でも、平安時代の貴族文化や、江戸時代の庶民文化(歌舞伎や浮世絵)は、平和と生活基盤の安定によって育まれた自由時間の賜物でした。

このように、自由時間は人類の創造性を引き出し、文化・芸術・哲学・科学など人間性の進化に寄与してきた歴史的条件でもあります。

なぜ今、サードタイムが必要なのか

現代社会は、デジタル技術によって仕事と生活の境界が曖昧になり、常時接続が当たり前となりました。これにより「自由な時間」が削られ、心が休まらないまま過ごす人が増えています。働き方改革や生産性向上が叫ばれる一方で、それによって得られた時間を「誰のために、何のために使うのか」という問いが弱いと私たちは考えています。この問いがいま改めて重要になってきています。

私たちは、人間が自分自身のために過ごす時間――サードタイムこそが、豊かさの本質であり、未来の社会を形作る礎になると考えています。

労働生産性の向上は、単なる効率化や経済発展のためだけのものではなく、人々が自分らしく生きる時間を取り戻すための手段です。サードタイムのある社会とは、人々がただ生きるのではなく、「どう在るか」を自由に選び、追求できる社会です。

私たちが描く世界

私たちは、テクノロジーや経営の力を通じて「サードタイム」を生み出す環境を整えることに挑戦していきます。経済的な豊かさと、人間らしい時間の確保。その両立を可能にする仕組みこそが、次の時代の社会基盤になると考えています。

「生産労働」でも「生活労働」でもない、“自分のための時間”――それが「サードタイム」です。この時間を多くの人が享受できる社会こそ、サードリーが描く未来です。

サードタイム定着のプロセス

日本の社会、企業に①~③の3段階のパラダイムシフトが発生することでサードタイムが定着すると考えています。

1.

定量的に生産性を把握して改善する意識と手法が普及し、企業利益が向上すること

  • 生産性を評価し、意思決定を支援して改善していけるツールとサービス
  • 価格への価値転嫁が進み利益が拡大する

2.

生産性向上により生まれた時間と利益を社員のウェルビーイング向上のために投資する文化が広まること

  • 利益、売上とウェルビーイングの相関を理解可能にし、社員への投資が利益、売上の拡大に繋がることを分析できるツール
  • ウェルビーイング向上のための投資先が整備され、生産性向上とウェルビーイング向上の社内でのエコシムテムがまわること

3.

生産性向上により生まれた自由時間の使い方の選択肢が企業側ではなく、社員側に存在する仕組みと文化

  • ウェルビーイングの概念の定着
  • 個人の生産性評価の指標化
  • 人への投資が利益を拡大するという状況の確立と理解の定着
  • 社員の自己投資意識の向上、サードタイムの概念の普及

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取り組む社会課題

私たちは自らの事業を通じ、2つの社会課題を同時に解決することを目指しています。

ひとつは人口減少の進行する日本社会において、ビジネス効率を向上させ、生産性を上げることで持続可能な経済成長を達成することです。現在、日本の経済力は世界的な競争の中でその地位を低下させています。この傾向を変革していくためには効率的なビジネスのプロセスと管理が必要不可欠だと考えています。

2つ目は個人のウェルビーイング、つまり人々が感じる幸福感や充実感をどのように高めるかという課題です。かつての高度経済成長期に代表される経済成長が豊かさと直接つながる社会は変化し、今私たちは物質的豊かさが直接的に幸福に結びつくとは限らない時代に生きています。しかしそのための時間が確保できる人は限られており、多くの人はその幸福を感じられないまま過ごしているのではないでしょうか。個人が自らの人生に意義と価値、そして幸福を感じて生きていく時間を創出することでこの課題に取り組みたいと考えています。

持続的経済発展

人口減少の進行する日本社会においても競争力を向上させることで持続可能な経済成長を達成する

個人の幸福

個人のウェルビーイング、人々が感じる幸福感や充実感の向上をビジネス成長と同時に達成する

この一見矛盾した2つの社会課題を、「ビジネス効率の最適化をおこなうことでウェルビーイングを向上させる」という手段により実現するーそう考え事業の創出に至りました。

ビジネス効率とウェルビーイングの関係性を問い直し、それらが互いに作用し合う仕組みを再構築していくにことによりこの両者が相互に実現される社会を目指しています。

自由時間の自由化の実現

自分が自分らしくいれる時間

生産効率を上げることで、社員には時間が生まれます。私たちはこの時間を自分のために使うというウェルビーイングを高める要素・要因は多岐にわたりますが私たちが注目し、実現していきたいのはその中でも自由時間に関するものです。 三菱総合研究所のレポート(第2回MRI版ウェルビーイング指標アンケート調査(https://www.mri.co.jp/knowledge/insight/20230830_2.html)によると、自由時間の重要度は精神的な健康、身体の健康に次いで3番目に重要と位置づけられています。

現代社会では多くの人が、日常の多くを労働に費やしていると考えています。労働には、収入を得るためや社会に価値を提供する「生産労働」と、炊事・家事・洗濯、子育て、その他ふくめて生活を維持するために必要な「再生産労働」という2つの労働があります。多くの人々は平日に生産労働に従事し、帰宅後および週末には、もちろん休息も取りますが、再生産労働にも相応の時間を割いていると考えています。一説では平均週17時間程度をこの生労働に費やしているという話もあります。

このため、テクノロジーが労働の効率を向上させている現代においても、私たちは「自分が自分らしくいるための時間」を十分に享受していないのではないかという問題を抱えていると考えています。この時間は単に自分らしさを感じ、人間としての満足感を得るために使うべき貴重なものです。 ウェルビーイングを高めるためにはこの時間が必要であると考えています。

三菱総合研究所 第2回 MRI版ウェルビーイング指標アンケート調査https://www.mri.co.jp/knowledge/insight/20230830_2.html

図表から分かることは、自由時間そのものの満足度は高いことです。しかし、それ以外の項目の多くは時間という資本を利用することによって実現されるものです。

自由時間が拡大することで健康、自己実現、社会貢献、社会との繋がりなどが直接的に改善すると考えられること、また所得と将来への展望にも間接的に影響すると考えられ、自由時間を拡大することはウェルビーイング全体に大きな影響を与えると考えます。

サードタイム:生産労働と再生産労働に次ぐ新しい第3の時間概念

生産労働と再生産労働に次ぐ第3の時間

生産性向上によって生まれる時間は、個人がウェルビーイングを高め人生に幸福を感じるために人間らしい活動をする時間と定義し、この第3の時間を「サードタイム」と呼び、提唱します。

「サードプレイス」から「サードタイム」へ:空間から時間へ

サードタイムは自己実現と自己充実のための時間

サードタイムとは、誰かのため、何かのため、成果のために時間を使うのではなく、自分自身の内面を耕し、幸福感や充足感を得るための時間です。そこには、社会的な評価や生産性は求められません。たとえば、上手でなくても絵を描く、楽器を奏でる、映画に没入する、ただ静かに自然を感じる――こうした行為が、自分らしさを取り戻し、自分との対話を生み出すのではないでしょうか。

こうした時間は、アリストテレスが『ニコマコス倫理学』で説いた、「幸福(エウダイモニア)は徳に従った活動によってのみ達成される」という思想にもつながると考えています。サードタイムは、個人が自己の価値観に従って生きることを支え、人間らしい生を育む時間です。

自由時間が文化と創造性を育む

人類の歴史において、自由時間の増加は文化や芸術の発展と深く結びついてきました。古代ギリシャ・ローマにおいて、哲学や演劇、文学、スポーツが栄えた背景には、奴隷制度に支えられた特権階級の自由時間が存在しました。ルネサンス期には経済的繁栄と都市の発展が、芸術と学問を開花させました。産業革命以降は、機械化と生産性の向上により労働時間が短縮され、大衆にも余暇がもたらされ、現代文化の基礎が築かれました。

日本でも、平安時代の貴族文化や、江戸時代の庶民文化(歌舞伎や浮世絵)は、平和と生活基盤の安定によって育まれた自由時間の賜物でした。

このように、自由時間は人類の創造性を引き出し、文化・芸術・哲学・科学など人間性の進化に寄与してきた歴史的条件でもあります。

なぜ今、サードタイムが必要なのか

現代社会は、デジタル技術によって仕事と生活の境界が曖昧になり、常時接続が当たり前となりました。これにより「自由な時間」が削られ、心が休まらないまま過ごす人が増えています。働き方改革や生産性向上が叫ばれる一方で、それによって得られた時間を「誰のために、何のために使うのか」という問いが弱いと私たちは考えています。この問いがいま改めて重要になってきています。

私たちは、人間が自分自身のために過ごす時間――サードタイムこそが、豊かさの本質であり、未来の社会を形作る礎になると考えています。

労働生産性の向上は、単なる効率化や経済発展のためだけのものではなく、人々が自分らしく生きる時間を取り戻すための手段です。サードタイムのある社会とは、人々がただ生きるのではなく、「どう在るか」を自由に選び、追求できる社会です。

私たちが描く世界

私たちは、テクノロジーや経営の力を通じて「サードタイム」を生み出す環境を整えることに挑戦していきます。経済的な豊かさと、人間らしい時間の確保。その両立を可能にする仕組みこそが、次の時代の社会基盤になると考えています。

「生産労働」でも「生活労働」でもない、“自分のための時間”――それが「サードタイム」です。この時間を多くの人が享受できる社会こそ、サードリーが描く未来です。

サードタイム定着のプロセス

日本の社会、企業に①~③の3段階のパラダイムシフトが発生することでサードタイムが定着すると考えています。

1.

定量的に生産性を把握して改善する意識と手法が普及し、企業利益が向上すること

  • 生産性を評価し、意思決定を支援して改善していけるツールとサービス
  • 価格への価値転嫁が進み利益が拡大する

2.

生産性向上により生まれた時間と利益を社員のウェルビーイング向上のために投資する文化が広まること

  • 利益、売上とウェルビーイングの相関を理解可能にし、社員への投資が利益、売上の拡大に繋がることを分析できるツール
  • ウェルビーイング向上のための投資先が整備され、生産性向上とウェルビーイング向上の社内でのエコシムテムがまわること

3.

生産性向上により生まれた自由時間の使い方の選択肢が企業側ではなく、社員側に存在する仕組みと文化

  • ウェルビーイングの概念の定着
  • 個人の生産性評価の指標化
  • 人への投資が利益を拡大するという状況の確立と理解の定着
  • 社員の自己投資意識の向上、サードタイムの概念の普及

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